NHKの映像の世紀バタフライエフェクトという番組がありますが、タイトルにもなっている「バタフライエフェクト」とはどのような意味なのでしょうか。
NHKのホームページによれば、一羽の蝶の羽ばたきが嵐を起こすという意味なのだそう・・・。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という日本のことわざがありますが、同じような意味があるのでしょうか。
「バタフライエフェクト」と「風が吹けば桶屋が儲かる」の関連性についてもお話しましょう。
バタフライエフェクトの意味は?
英語では「Butterfly effect」ですが、直訳すると「蝶の効果」となります。
そのため、「蝶の羽ばたきによる結果」というようなニュアンスになりますね。
バタフライエフェクトの語源は?
気象学者のエドワードローレンツが最初にこの言葉を使いました。
1972年、アメリカの科学振興協会において講演をした際のタイトルが『Does the Flap of a Butterfly’s Wings in Brazil Set Off a Tornado in Texas?』でした。
日本語に訳すと「ブラジルにいる一羽の蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を引き起こすきっかけになるか?」となります。
実はもともとは蝶ではなく、カモメだったそうです。
しかし、学会の主催者フィリップ・メリリースが蝶のほうがインパクトを与えて例えやすいと提案したことから変更されたのです。
風が吹けば桶屋が儲かるの意味は?
昔からあることわざで一番最初は江戸時代のことでした。
関係ないと思っていることが実は連鎖を起こし、想像もつかないような結末を招く可能性があるということを例えていますね。
- 大風が吹く
- 土埃が舞う
- 土埃が目に入って、目の不自由な人が増える
- 目の不自由な人のために三味線の仕事が増える
- 三味線が多く必要とされる
- 三味線の材料となる猫の皮がたくさん必要になる
- 猫の数が減る
- 猫が減るとネズミが増える
- ネズミが増えると桶をかじられる
- 桶の修理が増える
- 桶屋が儲かる
というかんじに連鎖反応が起きていくのです。
よくできていますよね。
バタフライエフェクトとの関係は?
バタフライエフェクトも「風が吹けば桶屋が儲かる」によく酷似しています。
蝶のは羽ばたき一つが最終的には嵐を起こしてしまうということですよね。
NHKの番組のタイトルとしては「風が吹けば桶屋が儲かる」よりも現代的な表現の「バタフライエフェクト」のほうが良いと判断したのでしょう。
バタフライエフェクトの放送日時は?
毎週月曜日の午後10時からNHK総合で放送されています。
再放送は毎週木曜日の午前0時25分からとなっています。
まとめ
昔から聞いたことのあることわざ「風が吹けば桶屋が儲かる」というのは、まさに連鎖して起きることを考えて作られている言葉でしたね。
バタフライエフェクトも同様の意味を持つ言葉として使われています。
NHKの番組タイトル名ですから、ちょっと現代風におしゃれにしたほうがいいのでは・・・とういう結果になったのかもしれませんね。